Sud-Est S.E.2010 Armagnac  (資料が乏しく、細部は推定で描いています)

古い航空雑誌を見ていると大型4発レシプロ旅客機でも現在ではあまり知られていない機種を時々みかけます。Sud-Est S.E.2010 Armagnac(アルマニャック)もその一つです。
フランス、シュド・エスト社により、大西洋横断を目的に設計されたアルマニャックですが第二次大戦のため、1949年に初飛行、1952年に試作機が、採用を予定していたエアフランスにより評価されたところ、予定の航続性能が出せず、経済性能も不足していたため採用を断念、TAI(後のUTA)やSAGETAが,旅客、貨物、兵員輸送などに使用したものの採算性が悪く、SAGETAでは1956年にメルボルンオリンピックでの選手団輸送にも使用しましたが、8機生産された全機は全て廃棄されてしまいました。
同じエンジンを搭載したボーイングB377ストラトクルーザーより全長で6m、全幅で6m、全高で1.8m大きく当時としては最大級の旅客機でした。

全長:39.6m 翼幅:48.9m 全高:13.5m 最大離陸重量:170000lb(77.5t) 発動機:P&W R4360(ワスプメジャー)X4
乗員:4 乗客:最大160  最大速度:495km 航続距離:5120km 巡航高度:22300ft  総生産数:8機

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