中島 B6N2 天山艦上攻撃機12型

天山は同じ中島飛行機の彩雲と乗員数、機体構成では同じですが、艦攻と高速偵察機と用途が根本から異なり、まったく違う印象が有ります。ずんぐりとしていて大型の「火星」発動機を機首に乗せた姿は鈍重ながら力強い印象があります。高速化を狙った彩雲に対して攻撃機としての頑丈さと搭載量の大きさは、がっしりとした機体の線と太い脚にも表れています。搭乗員にとってはきっと頼りになる機体だったでしょう。当初搭載予定だった「護」発動機が不調で登場が遅れ、先代の97艦攻のような華々しい活躍ができず、特攻機としての印象が強くなってしまったことが残念な機種です。
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