空技廠 E14Y1 零式小型水上偵察機 

日本海軍は艦船戦力を補うべく潜水艦を増強するとともに、潜水艦搭載水上偵察機による索敵能力を高めようとした。空技廠が設計した零式水上偵察機は潜水艦搭載のための動翼折りたたみ機構や分解組み立てのし易さなどの実用性が考慮され、昭和15年に制式採用となった。昭和17年半ばから実戦投入され、インド洋、太平洋各地で偵察活動を行ったが、特に昭和17年9月にアメリカ西海岸沖の伊号25から飛び立った零式小型水上偵察機は、、焼夷弾を搭載し2度にわたりオレゴン州の山林を爆撃して小規模ながら山火事を起こし、本土を攻撃されたことによりアメリカに大きな衝撃を与えた。現在でもこれがアメリカ本土への唯一の航空機による攻撃である。

発動機:瓦斯電「天風」12型空冷星型9気筒340Hp 最高速度246Km/h 

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