McDonnell Douglas F-4EJ Phantom U
1966年、防衛庁航空幕僚監部では次期戦闘機F-Xを選定する作業に入った。F-X候補として調査対象になった機種は、マグダネルダグラスF-4E,ノースロップF-5,ロッキードCL1010(F104改),EEライトニング,ダッソーミラージュF1,SEPECATジャガー,ノースロップP530,サーブ37ビゲン、の計8機種で、1968年5月、審査を経てこのうちF-4E,CL-1010,ミラージュF1,に候補が絞られ、調査団がそれぞれの現地に派遣された。ミラージュは当時開発中でミラージュVなどで評価を行い、操縦性の良さが高く評価されたが馴染みの無いフランス機という事が難点であった。CL-1010は計画機なのでベースとなるF-104Sで評価を行ったが現有のF-104Jと大差が無く低い評価であった。そしてF-4Eでは、特に上昇力の良さと強力な武装、頑丈さが高く評価された。評価は1000点満点の点数による成績がつけられ、F-4Eは830点、CL-1010が630点、ミラージュF1は620点、という結果が出され、防衛庁は1968年11月、F-4E採用を正式発表した。イラストは千歳基地 第302飛行隊所属機。1976年に発生したMig25の函館空港強行着陸事件ではスクランブルにあたった部隊である。1985年に那覇基地に異動した。尾白鷲のマークは特に人気が高い。 |