Grumman F6F-3 Hellcat
1943年8月ごろ、空母ヨークタウン搭載機
一般的な評価として、洗練されない機体をエンジンパワーにまかせて引っ張り回し、重武装で弱い者いじめをした、などとよく言われていますが、描いてみるとF4Fで確立した設計思想を踏まえ、強力なエンジンを背景にそれを正常進化させた事を感じます。
側面図ではわかりませんが(笑)翼面積が広く、翼面荷重を下げて艦上機としての着艦性能と旋回性能の向上、翼内武装の強化が達成されていることを感じます。それと、何といってもマジックのような翼折りたたみ機構が秀逸です。
ダウンスラストは3度もついていて、離着艦時の仰角をかせぐのと、視界確保が目的だそうです。これも大馬力エンジンでの余裕のなせる技です
しかしF4FといいF6Fといい、この時代のアメリカ機の飛び出したリベットの粗さには驚かされますが、これも量産性と要求性能のバランスから来る合理性なのでしょうね。
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