Blackburn Shark MK.T
1920年代、Fleet Air Arm(イギリス海軍艦隊航空隊)は一時空軍に移管されていたこともあり、雷撃機が旧式化し次世代の開発が急がれました。 シャークはそれに応じたブラックバーンが開発した3座の雷撃/偵察機で、車輪をフロートに変えた水上機バージョンのほうが馴染みがあるかもしれません。
性能的にはパッとしないもののW字型の翼間支柱など構造が頑丈で、胴体も着水時を考慮した水密構造にするなど工夫がみられましたが、搭載したエンジン、アームストロングシドレー・タイガー空冷星型9気筒700HPの信頼性が低かったのと、信頼性と実用性の高いフェアリー・ソードフィッシュが登場したことにより、わずか2年の就役期間で退役しソードフィッシュに交代してしまいました。双方とも金属フレーム骨格ですが、ソードフィッシュが一部金属&羽布張りだったのにたいして、シャークの胴体は羽布張りではなくアルミの積層板を使用しているので平滑な胴体面をしています。
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