Vought XF5U
全翼機信奉者はノースロップ以外にも存在しました。一人のNACA職員は円盤型全翼機と大型のプロペラと組み合わせることによる短距離離着陸機を発案し、後にチャンスヴォートに移籍し艦上戦闘機としてアイデアを実現しようとしました。P&W
R2000の双発で、大直径の2基のプロペラは相互に駆動軸が連結しており片発停止に対応し、プロペラはヘリコプターのローターのようにフラッピングブレードを採用、ヘッドウィンド30ノットで300ftの離陸距離を予定していました。小型の実証実験機V-173は飛行したものの、XF5Uはフラッピングブレードの開発に手間取るうちに終戦となり、完成したのは1947年。結局一度も飛行することなく廃棄されています。
大馬力と円盤翼の組み合わせ、Uコンの円盤機やテントウムシ機を思い出します。
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