BTD

Douglas BTD  Destroyer

米海軍が、1940年に建造計画を出した空母に搭載する艦上爆撃機の開発要求に対してダグラスはエドハイネマン技師を中心にして単発、複座の艦上爆撃機の開発を開始。エンジンには大馬力のライトR-3350、前輪式脚、層流翼、胴体後部の遠隔操作式旋回機銃などの新機軸をとりいれ、高速性能を狙った胴体内爆弾倉を持ち、主脚を短くするための逆ガル翼を持つ大型の艦上機XSB2Dが誕生した。操縦安定性の悪さもあり開発に手間取る中、戦況の変化による海軍の要求仕様の方針転換から艦攻と艦爆を統一することになり、XSB2Dとしては2機の試作のみに終わる。ダグラスはこれを単座機に改造して要求仕様に対応。XBTDとして海軍は発注。BTDデストロイヤーとして生産される事になったが、戦争終結も近く、ダグラスでは後のスカイレイダーとなるXBT2Dの開発も進んていたことなどから27機の生産で打ち切られた。発動機:ライト R-3350空冷星型18気筒2250Hp 最大速度:472km/h 武装:20mm機銃X2 魚雷/爆弾など最大1,905kg

この時代の米海軍には様々な隠れた機種が有りますが、エド・ハイネマン技師の手になるこのBTDもその中の1機です。進歩的な設計だったのですが、全体の雰囲気としてはいかにもこなれていない印象が有ります。名機スカイレイダーの基礎となったことがこの機種の存在価値なのかもしれません。

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