Handley Page Hampden
”空飛ぶオタマジャクシ” ”空飛ぶフライパン”などと呼ばれたハンプテンの特徴的な機体形状は、側面よりも上面や正面からがよくわかる。操縦者一人分の機体幅に爆弾倉を下に組み合わせた極めて平たい胴体断面をしている。これは前面面積の減少と、操縦者の左右下方視界確保、上部/下部後方連装銃座の、胴体による死角を少なくする効果が有った。しかし、操縦者が負傷した場合など、内部での乗員(4名)の相互の移動はほぼ不可能であった。昼間爆撃では被害が多いことから操縦席の防弾強化、排気管の消炎化をするなどして主任務が夜間爆撃になり、機体の頑丈さから被弾してもなんとか帰投するなど、機体形状のひょうきんさに似合わず終戦まで沿岸、海上哨戒、攻撃など、多くの武勲をあげている。
全長:53ft 全幅:69ft 発動機:ブリストル・ペガサス 1000hpX2 最高速度:265mph、武装:機首機銃X2 後部旋回連装機銃X2、爆弾4000lb 乗員:4名 初飛行:1936年 総生産機数:1270機
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