川崎 キ-102甲 高高度迎撃機
二式複座戦闘機「屠龍」の性能向上型を陸軍が川崎に対して開発を命じるものの、複座、単座に対する陸軍の要求方針が統一されないことから開発は迷走。時間を浪費するなか最終的に機首に大口径機関砲を装備した対地攻撃用複座のキ102乙として215機生産された。時を同じくしてB29に対する高高度迎撃機が計画され、キ102に排気タービンを装備し、胴体下面に20mm機銃2門、機首に37mm機関砲を搭載し、キ102甲となった。しかし排気タービンの不調と空襲による工場の被爆などが重なり、25機しか完成できず、戦果も実験的にB29を1機撃墜したに留まる。発動機:三菱ハ-112−Uル空冷星型14気筒排気タービン過給機付き(150HpX2)実用上昇限度:10000m 武装:37mm機関砲X1 20mm機関砲X2 12.7mmX1
屠龍を洗練させたシルエットはなかなか精悍な印象が有ります。日本機を語る時に必ずといってよいほど出る言葉ですが、もう少し早い登場、排気タービンの実用化、生産機数の増加、があったらもっと活躍していたことでしょう。
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