三菱 キ83 試作高高度長距離戦闘機

高速長距離戦闘機として開発がスタートするが、双発戦闘機の運用方法の難しさから高速偵察機への転用も考慮するなど要求仕様の決定が遅れたため本格開発着手が遅れ、100式司令部偵察機の久保技師が設計主務者を務めて試作一号機が1944年10月にようやく完成。スマートな機体に排気タービン過給機付18気筒のハ211ルを搭載し、時速655Km/hを出すなど高性能を発揮するものの、空襲により試作機は破壊され量産されることなく終戦を迎えた。戦後アメリカに接収されテストされた試作1号機は762km/hの高速を記録。100式司偵ゆずりの高性能を発揮したが、双発戦闘機は単発戦闘機に空戦性能で及ばず、実現していても戦力とはならなかった。
発動機:三菱ハ211ル空冷星形18気筒 最大航続距離:3500km 実用上昇限度:12660m

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