Bell P-59A Airacomet
太平洋戦争2年目である1942年に早くも初飛行したアメリカ初のジェット戦闘機。エンジンはイギリスのホイットルから技術提供を受けたGEが開発した遠心式ターボジェットエンジンJ31の双発だったが推力が低く、最高速度は650km/hと当時のレシプロ機に劣っていたことと、同時期開発のロッキードP-80が高性能だった事もあり、実戦投入されることなく訓練機として使用されるに留まった。
機体もどことなく鋭さに欠け、レシプロ機の機体にジェットエンジンを搭載しただけのようで、Me262やP-80のような新鮮さに欠け保守的な印象を受けます。この後、ベルはX-1なども開発するが固定翼が次第に衰退し、主体が回転翼に移行する予感を感じさせます。
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