Supermarine seafang Mk.32

スーパーマリン・シーファングはスピットファイアーの発展型で、層流翼の採用、内側引き込みの脚などの改良をし1944年6月に初飛行したスパイトフルに、着艦フックや主翼の折りたたみ機構などを追加した艦上機型として開発された。スパイトフル自体の操縦安定性などの問題があり開発は遅延。終戦までに間に合った機体はスパイトフルに着艦フックを装備しただけのMk.31が10機と、二重反転プロペラと主翼折り畳み機構を装備したMk.32が6機に留まり、戦後はジェット機や汎用性の高いシーフューリーの登場により量産されることはなかった。
発動機:RRグリフォン89(2350Hp) 最高速度:765km/h 武装:4x20mm機関砲

1930年代に設計されたスピットファイアは、その偉大さも有り改良しながら様々なバリエーションが生まれました。このスパイトフル/シーファングは胴体もさることながら、層流翼を採用し主翼まで設計を変更しており、もはやスピットファイアとは似て非なる機体となっています。
スピットファイアと比較すると偽物スピットファイアのようなやや抵抗感の有る機体シルエットですが、独自の機体として見ると、いかにも高速性能が良さそうでなかなか精悍な印象の機体です。

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