1934年、米海軍の新雷撃機の開発要求に対してダグラスが後のTBDデバステーターとなる全金属性引き込み脚、低翼単葉機を提案したのに対し、グレートレークスは全金属性の複葉機を提示。米海軍は当時まだ技術的に過渡期である単葉機案のリスク回避を考慮し、両案に対して試作を指示した。グレートレークス案のXTBG-1は複葉機ながら引き込み脚を採用するとともに雷撃手席を最前部に設け、機体前下部に雷撃時には雷撃手が移動して使用する照準席、その後部を脚収納スペースと爆弾倉とする特異なレイアウトを採用した。翌年初飛行したものの安定性に欠陥が有り、速度性能、安定性ともに優れた単葉のデバステーターが制式機となり、XTBG-1は試作機のみで終了となった。
発動機：P&W R1830 最高速度：298ｋｍ/ｈ 武装：7.7固定機銃X1 7.7旋回機銃X1 18”魚雷X1または1000ポンド爆弾X1
グレートレークスという会社は1928年から1936年まで8年間存在した会社で、マーチンT4MなどのOEMが中心で、独自開発機はこの他ではヴォートSBUによく似たBG-1などという機種を開発していますが、いずれにしもてもあまり馴染みが無い会社です。
このページに掲載されたイラストおよび写真の著作権は作者であるnagに属します。無断転載を禁止します。All
Right reserved by nag（2011)