Douglas XTB2D Skypirate
アメリカ海軍が建造を計画した大型航空母艦搭載用として開発した大型艦上攻撃機。長い航続距離に加えて魚雷4本などの多くの兵器を搭載できる事を要求されたため機体は単発機としては巨大となったが、1945年2月に初飛行した機体は良好な飛行特性を発揮した。最大兵器搭載量8000lbは双発のB-25を超え、大馬力P&W R4360を搭載したことからプロペラは二重反転式を採用。方向安定性確保のため垂直尾翼は巨大となり、総重量13tを超す機体のため前輪はダブルタイヤとなった。
終戦となった事とスカイレーダーなど小型で高効率の機体の登場により量産はされず2機の試作機のみに留まった。
全長:14.02m 全幅:21.34m 最大速度:547km/h 航続距離:4635km 乗員:3名
大戦末期にはこのXTB2Dをはじめ、以前ご紹介したBTD-1, Boeing XF8Bなど大馬力の大型艦上機が数機種開発されましたが、どの機種も大馬力にまかせた巨大で大味の機体で、同時代のスパイトフル/シーファング、ベアキャットなどの引き締まったレシプロ戦闘機に比較すると巨大化した最後の恐竜のような印象が有ります。ジェット機登場を目前にした、レシプロ機の別の終末進化形ですね。
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